2016年2月24日水曜日

2月の2回目はイラスト「進化したキョロちゃん」

少し前に天然石に目玉をつけて
未知の生物「キョロちゃん」を生み出すというテーマをしました。

これは一見シンプルな課題ですが、うまく制作をサポートすると子供達に絶大な人気の企画になります。そして、今回はその「キョロちゃん」が1万年経って動物に進化したというストーリーです。

基本は、カステルのクレヨンで生き物を描くという課題ですが、「キョロちゃん」と同じく目玉をつけ、それぞれの生き物の特徴であるしっぽや毛や耳の形などの「固有記号」を、図鑑を観察しながらよく考えてもらい、楽しく描いていきます。さらに、カッターナイフやハサミで切り込みを入れたりして半立体へと進化させていくのです。









北欧式の図工パークでは、子供自身が考え出したアイデアを実現するためのサポートをするのが、美術講師の一番大きな役目です。ですから予定していたコースから脱線してオリジナルの発想に進んでいくことをとてもよいこととして褒めます!日本式の教育と真逆の脱線歓迎といったところです。

下の作品は就学前の男の子が作ってくれた作品です。パターン用紙を切って海の生物を作りました。下に見えるのは海藻の林です。その中に隠れるようにエビや海蛇たちがいます。敵にみつからないように保護色で隠れています。物語の世界をこまかな情景設定で我々講師にお話しししながら作品を作ってくれました。細かなこだわりと工夫がいっぱいの作品です。



3月の図工は「メダル・勲章をつくる!」です。
4月の図工は「カラフルな鳥の羽で飾りや王冠をつくる!」を予定しています。ただいま子供達ができる天然鳥の羽の着色方法を検討中。


2016年2月16日火曜日

2月の図工パーク松風独楽(まつかぜごま)が出来上がってきました。

岡山駅前の子供絵画造形教室だより

ブンブンゴマが出来上がってきました。
今回の作品は、回して初めて成果が確認できる作品です。

静止している状態では
回して綺麗になるかどうかはわかりません。
想像して、作ってみて、試してみて

そして

その結果を知ってもらうこと。


必ず思い通りにいくとは限りませんが、
世の中、学んだ通りには行かないということや
簡単に思い通りにはいかないということを
学んでもらうことが一番大切なことです。
ダメだったらまた改良して、
挑戦すれば良いだけなんです。


今回は特に
このプロセルを踏んでもらうことを
目的とした課題でもありました。


図工パークは「北欧式」と看板をあげていて、
北欧の美術やデザインを学ぶの?と言われることがよくあります。
図工パークの北欧式とは
作品のスタイルのことではなく、
また、良し悪しなどの技術的な出来栄えに
重きを置いたものでもありません。


正解はいくつもあるというアイデアの柔軟性や
考えるという過程そのものにスポットを
当てた教育スタイルのことを指しています。


技術的なことは、図工パークの上級生クラス
「グランガルル中等部」になってからで十分です。


図工パークでは、答えのないことを考えたり、
自分で正解を生み出す力を身につけて行ってくださいね。